イルミネーション撮影のコツ|スマホ・一眼レフで綺麗に撮る方法

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夜空を彩るイルミネーションは、撮影の仕方ひとつで写真のクオリティが大きく変わります。「せっかく綺麗なイルミネーションを見に行ったのに、写真がうまく撮れなかった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、スマートフォンから一眼レフまで機材別の撮影テクニックを詳しく解説します。
イルミネーション撮影の基本知識

イルミネーション撮影は「暗い環境での光源の撮影」という特殊な条件が重なるため、昼間の撮影とは異なる設定と技術が必要です。まずは基本的な撮影のポイントを押さえておきましょう。
なぜイルミネーション撮影が難しいのか
イルミネーション撮影が難しい理由は主に3つあります。第1に「明暗差が極端に大きい」こと。暗い夜空と輝くLEDの明るさの差が大きく、カメラが適正露出を判断しにくい状況です。第2に「手振れが発生しやすい」こと。夜間撮影はシャッタースピードが遅くなり、わずかな手の動きでも写真がブレてしまいます。第3に「光の色が再現しにくい」こと。カメラのホワイトバランスが電球やLEDの色温度と合わないと、実際の色と異なる写真になります。これらを理解した上で適切な設定を行うことが、綺麗なイルミネーション写真への近道です。
撮影のベストタイミングはマジックアワー
イルミネーション写真の撮影で最高の結果が得られるのは、日没直後の「マジックアワー(トワイライトタイム)」と呼ばれる時間帯です。空がまだ完全に黒くなっておらず、深い青紫のグラデーションになっているこの時間帯は、日没後15〜30分程度しかありません。この時間帯に撮影すると、空の色とイルミネーションの光が絶妙に調和し、昼夜どちらでもない幻想的な写真が撮れます。完全に暗くなってからの撮影より、空の色が残っているこの短い時間帯を狙うことが、一段上のイルミネーション写真のポイントです。
スマートフォンでのイルミネーション撮影テクニック
夜景モードを積極的に活用する
iPhone・Androidどちらの最新スマートフォンにも「夜景モード(ナイトモード)」が搭載されています。夜景モードは複数枚の写真を合成することで明るさとノイズを最適化する機能で、手持ち撮影でもブレの少ない明るいイルミネーション写真が撮れます。iPhoneは暗い環境を検知すると自動的にナイトモードが起動します。Androidは機種によって「夜景モード」「ナイト」などのボタンをタップして手動で選択します。シャッターを切る際は息を止めて脇を締め、身体を壁や柱に当てて固定することで手振れをさらに防げます。
露出補正で明るさを調整する
スマートフォンのカメラは自動露出が優秀ですが、イルミネーションの周囲の暗い背景に引っ張られて写真が明るくなりすぎる場合があります。この場合はカメラアプリの「露出補正(EV)」を使って明るさを下げてください。iPhoneは画面をタップして黄色い太陽アイコンをスライドさせることで露出を下げられます。露出をマイナス1〜マイナス2EV程度下げると、イルミネーションの輝きが際立ちつつ周囲の色も適切に映るバランスになります。撮影後にギャラリーアプリで「露出」「明るさ」「ハイライト」などを調整してさらに整えることもできます。
水たまりのリフレクション撮影
雨上がりの後やスプリンクラーが作動した後の水たまりには、イルミネーションが鮮やかに映り込みます。水面のリフレクション(映り込み)を利用した撮影は、イルミネーション写真の中でも特にインスタグラムで人気の高い構図です。地面すれすれの低いアングル(スマートフォンを地面に近づけて画面を見ながら撮影)から水面に映るイルミネーションと実際のイルミネーションを一緒に構図に収めると、上下対称の幻想的な写真が撮れます。スマートフォンの防水性能を確認してから行いましょう。
一眼レフ・ミラーレスカメラでのイルミネーション撮影
絞り(F値)の設定
一眼レフやミラーレスカメラでイルミネーションを撮影する際、絞り(F値)は表現したい写真の雰囲気によって変えます。F値を開放(F1.8〜F2.8)に設定すると、ボケが大きくなりイルミネーションの光がふわふわとした丸いボケ(玉ボケ)になります。主役の被写体を手前に置いてイルミネーションを背景にした構図で特に効果的です。F値を絞って(F8〜F16)設定すると、光源が星型や十字に光条(スター効果)が出ます。電球や街灯などの点光源が幾何学模様に輝くこの表現はイルミネーション全景を撮影する際に印象的です。
シャッタースピードと三脚の使い方
イルミネーション撮影では手振れを防ぐために三脚が必須のアイテムです。三脚を使うことでシャッタースピードを1/10秒〜数秒まで遅くして、より多くの光を取り込んだ明るい写真が撮れます。シャッタースピードが1〜3秒の設定で光跡(移動する人や車の光の軌跡)を撮ると、幻想的な流れる光の表現が得られます。シャッターを押す瞬間に手振れが起きないよう、リモートシャッター(レリーズ)かセルフタイマー(2秒)の使用をおすすめします。三脚はカーボン製の軽量モデルを使うと持ち運びが楽です。
ISO感度の設定とノイズ対策
ISO感度を上げると暗い場所でも明るく撮れますが、数値が高いほど写真にノイズ(ざらつき)が出やすくなります。三脚を使える環境ではISO100〜400の低感度に設定し、シャッタースピードを遅くして露出を稼ぐ方法が画質を最高に保てます。手持ち撮影を余儀なくされる場合はISO800〜3200の範囲で、シャッタースピードが1/60秒以上になるよう調整してください。最近のカメラは高ISO性能が向上しており、ISO3200程度まで実用的なノイズレベルで使えるモデルが増えています。RAW形式で撮影しておけば後処理でノイズを軽減できます。
イルミネーション写真をより魅力的にする構図の工夫
人物とイルミネーションを一緒に撮る
イルミネーションを背景に人物を撮る際は、被写体と背景の明るさのバランスが重要です。暗い場所では人物が暗く写ってしまうため、スマートフォンの「ポートレートモード」や「夜景ポートレート」機能を活用してください。一眼カメラではフラッシュを弱めに使うか、スローシンクロ(遅いシャッタースピードとフラッシュを組み合わせる)設定で、背景のイルミネーションを潰さずに人物を適切な明るさで写す技法が効果的です。人物の顔の近くに小さな白色LEDライト(スマートフォンの画面でも可)を当てると、柔らかいライティングになります。